NMB_Ball-Bearing-Products-Catalog_JP


>> P.82

1-6不具合症状と原因・対策軸受を組付けた機器の異常や、軸受が損傷・破損した場合、その症状や状態から原因を探ることができます。以下に代表的な異常例と対策処置を示します。異常の症状・状態症状・状態軸受の損傷状態・推定要因など損傷例対策処置連続音異常音不連続音回転しない…または…回転が重い回転…不具合発熱短寿命振動大・振れ大グリース漏れ樹脂材料の破損…(割れ)軌道溝のブリネル圧こん荒れ・摩耗軌道溝の異物によるキズ(圧こん)フレッチング電食構成部品の共振玉にキズが発生した場合異物の噛み込み予圧が不足している潤滑剤(グリース)の影響(量、種類)異物侵入、接着剤侵入しめしろが大きい潤滑切れフレーキング部品の接触グリースの種類およびグリース量が適正でない過大荷重不適切な環境・使用条件などミスアライメント軌道面の変形予圧が適正でない予圧抜け内部すきま過大クリープグリースの種類およびグリース量が適正でないシールド・シールの選定が適正でないケミカルアタックしめしろ過大ウェルドライン312467軸受の取扱い、組み込み作業、機器の移動作業の見直し(過大荷重、衝撃荷重が加わらないか)潤滑剤、軸受サイズ、予圧、シールの見直し軸受のシール化、作業環境の見直し振動除去、包装・輸送の見直し絶縁処置:玉をセラミックにする構成部品の寸法(厚さ)・材質の見直し作業環境、作業の見直し(異物侵入、過大荷重が加わらないか)軸受のシール化、作業環境の見直し荷重・回転条件などから予圧量の見直しグリースの見直し駆動部分(モータ部分など)の改善(駆動力を上げるなど)使用環境・作業方法の見直しはめあいの見直し潤滑剤の見直し、グリースの封入量を増やすグリースの種類・量を見直し荷重条件・回転条件の確認大きいサイズの軸受を選択作業の見直し、設計の見直しグリースの見直し耐荷重性やはめあいの見直し環境・使用条件の見直し部品の寸法公差・清浄度、作業の見直し軸または、ハウジングの加工精度(真円度)の見直し接着剤および接着作業の見直し荷重・回転条件などから予圧量の見直し軸受の内部すきまを小さくするはめあいの見直し5グリースの見直しシールド・シールの見直し潤滑剤の見直し、応力緩和、樹脂の再選定はめあいの見直し成形条件、ゲート位置の見直し注:損傷例の番号は発生頻度の高い順82


<< | < | > | >>