2 ピースロッドエンド
荷重性能は静破断荷重と静定格荷重で規定します。
荷重用語の説明
静定格荷重 (STATIC LIMIT LOAD)
ロッドエンドの性能を損なうことなく適用できる荷重をいい、ボディ材料の降伏強さを用いて見積ります。この荷重を越えて使用した場合にはボディに永久ひずみが残り、回転調子等に影響を与えることがあります。
静破断荷重 (STATIC ULTIMATE LOAD)
これ以下の荷重ではロッドエンドボディが破断しない荷重をいい、ボディ材料の引張り強さを用いて見積もります。
荷重性能の見積について
2 ピースロッドエンドボディ頭部の最小断面積
図12 のA 部はB.S.A. = (0.93D - DB) × H で概算できます。(図13)
シャンクの断面積
おねじの場合 :
めねじの場合 : となります。
-
図12 - 2 ピースロッドエンド
-
図13 - 2 ピースロッドエンドの頭部最小断面
許容応力
表12 に示す値を用いています。
表12 - 2 ピースロッドエンドボディの許容応力
ボディ材質 | 静破断荷重 | 静定格荷重 |
---|---|---|
S48C | 568N/mm2 { 58kgf/mm2 } | 362N/mm2 { 37kgf/mm2 } |
303 | 490N/mm2 { 50kgf/mm2 } | 122N/mm2 { 12.5kgf/mm2 } |
2 ピースロッドエンドの材質はアニール状態のものを用いており、はっきりした降伏現象はみられません。このため静定格荷重の厳密な見積りはできませんが、静破断荷重の1/4 程度であれば性能を損なうことなく適用できます。