NMB_Ball-Bearing-Products-Catalog_JP


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1-4…軸受の選定⑥…定格荷重と寿命基本定格寿命L10「通常使用条件において、信頼度が90%のときの定格寿命」と定義されています。これは「一群の同じ軸受を同じ条件で運転したときに、そのうちの90%の軸受が材料の剥離を起こさずに回転できる総回転数」となります。JISB1518:2013に基づき、以下の式から求めます。L10=CrPrL10:基本定格寿命(106回転)Cr:基本動ラジアル定格荷重(N)Pr:動等価ラジアル荷重(N)一定回転数の場合は、通常は時間で表すことが多く、基本定格寿命と寿命時間の間には次の関係があります。L10=100・nCrPrL10:時間(h)n:回転数(min-1)修正定格寿命Lnm長年にわたり基本定格寿命L10が軸受性能の評価基準として用いられてきましたが、近年さまざまな信頼度レベルでの寿命計算に加えて潤滑性能および汚染状態を考慮した、実状をある程度反映した寿命計算が求められるようになってきました。現代の高品質な軸受は運転状態が良好で、一定の条件を超えなければ、基本定格寿命に比べて非常に長い寿命が得られること、他方、良好でない運転条件では、寿命が短くなることが知られています。ISO281:2007およびJISB1518:2013では軸受寿命に影響を及ぼす各要因の変動および相互作用を考慮し修正定格寿命として寿命計算を定義しています。破損確率n%の修正定格寿命は以下の式で表されます。Lnm=α1αisoL10:信頼度係数α1αiso:修正寿命係数L10:基本定格寿命36


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