NMB_Ball-Bearing-Products-Catalog_JP


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1-4…軸受の選定⑥…定格荷重と寿命•疲労限荷重Cu軌道の最大荷重接触部で疲労限応力となる、軸受にかかる荷重を指します。軸受の形式、内部諸元、品質、材料強度に依存し、一般に使用される高品質の軸受において、Cuに相当する接触応力として1500MPaを推奨しています。(疲労限応力とは軸受材料に疲れが生じない最大応力)•汚染係数ec潤滑剤が固体粒子で汚染され、粒子が軌道と転動体との間に入りこむと、軌道に圧こんが生じる場合があります。これらの圧こんにおいては、局部的に応力が増加して、転がり軸受の寿命低下につながります。この寿命低下を考慮する係数。指標として、JISB1518:2013に規定されているものを以下に抜粋します。汚染係数ecの指標汚染レベル極めて高い清浄度高い清浄度標準清浄度軽度の汚染状態普通の汚染状態重度の汚染状態極度の汚染状態ec10.8~0.60.6~0.50.5~0.30.3~0.10.1~00•粘度比κ潤滑剤の転がり接触表面の分離状態を表し、実際の運転温度における油の動粘度と基準動粘度との比。注:修正定格寿命の計算においては、諸々の制約が加わること、また、ミネチュアサイズの軸受への適用の妥当性についての懸念もある。機器の設計・使用用途・使用環境など多数の要因が絡んでくる複雑な条件確認が必要なこともあるので、計算結果の妥当性については、十分な予見、検証を持って考えるようにしてください。軸受の基本静ラジアル定格荷重および静等価ラジアル荷重については、JISB1519「転がり玉軸受の静定格荷重の計算方法」に規定されています。基本静ラジアル定格荷重C0r「最大荷重を受けている玉と軌道との接触中央における計算接触応力が、4200MPaになる静荷重」と定義されており、この接触応力により生じる玉と軌道の総永久変形量は、玉の直径のおよそ0.0001倍となります。基本静ラジアル定格荷重は寸法表に記載してあります。38


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