NMB_Ball-Bearing-Products-Catalog_JP


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⑩…はめあい・・・・軸受は単独で使用されることはなく、必ず軸やハウジングにはめあわされて使用されます。は般的には「すきまばめ」「中間ばめ」「しまりばめ」に分けられます。めあいとは内輪と軸、外輪とハウジングがはめあわされるときの相互の寸法の度合いのことで、一はめあい・・・・めあいの目的は、回転時の振動を抑えることと、軸受の内輪と軸、外輪とハウジングを固定し、クリーはプを防ぐことです。クリープは、はめあい面での滑りを指し、クリープが発生することで異常発熱や摩耗粉の発生が懸念されます。異常発熱は軸受に封入したグリースを早期に劣化させ、摩耗粉は軸受内部に浸入することで、振動や騒音が増大し、軸受の短寿命化の原因となります。しまりばめの場合、しめしろにより軸受の内部すきまが変化します。しめしろによる軸受のラジアルすきまの変化量は以下の計算で求められます。(TIMOSHENKOによる)d1dd2i12δ12軸図10-12+12-1-1m11ddddしまりばめによる内部すきまの減少•…軸と内輪のしまりばめ図10-1の破線がはめあい前、実線がはめあい後の略図です。内輪溝径d2は、しめしろiで圧入したとき、δ増加します。すなわちδがはめあいによるラジアルすきま減少量となります。圧入前内輪外径圧入前軸外径圧入前内輪内径2dd2i2+12-1+1mb+EbE22ddddδ=(d2/d)2-1d:呼び内輪内径、呼び軸外径d1:軸内径(d/d1)2+1中実軸の場合(d/d1)2-1=1とするd2:内輪溝径:しめしろ(半径方向ではi/2)iEb:内輪(外輪)のヤング率Es:軸のヤング率mb:内輪(外輪)のポアソン数ms:軸のポアソン数53


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