NMB_Ball-Bearing-Products-Catalog_JP


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1-4…軸受の選定⑯…音響軸受の音響性能の確認は、アンデロンメータで行います。アンデロンメータの概要について、以下に説明します。※アンデロン:軸受特有の振動を表す単位アンデロンメータアンデロンメータは、軸受を完成品の状態で回転させて振動特性を測定する装置です。軸受内輪をアンデロンメータのスピンドルに装着し1800min-1で回転させ、静止した外輪に予圧を加え、外輪外周に速度センサーを接触させ、外輪に伝わる機械的振動を電気信号として取り出し評価します。精度の高いスピンドルで内輪を回転させ、外輪から直接振動を検出するため、外部の影響を排除して微弱な振動も検出することができます。検出された振動は、L(Lowband)、M(Mediumband)、H(Highband)に3分割し、それぞれの周波数帯で振動を確認し評価します。また、アンデロンメータにヘッドホンを接続し、音響性能を確認することができます。当社が製造するミネチュア・小径転がり玉軸受は、先項に挙げた振動と共に、回転時の低騒音化を重視しています。低騒音化への取り組みは、近年あらゆる分野での省エネルギー化が要求されるなかでますます重要になっており、軸受の構成部品のキズやゴミなどを検出することにより軸受の品質を向上させ、エアコンや換気扇などの多くの家電製品や産業機器、自動車の低騒音化を支えています。帯域L:LowBandM:MediumBandH:HighBand周波数帯(Hz)50~300300~18001800~10000ピックアップバネ押え荷重1800min-1スピンドル軸受図16-1検出部略図72


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