ナイキスト周波数(ないきすとしゅうはすう)
ナイキスト周波数とは、信号処理や制御系の分野で使用される概念のひとつで、ある信号をサンプリング(標本化)するときの、サンプリング周波数の半分に相当する周波数のことです。ナイキスト周波数は、アナログ信号をデジタル信号処理するときなどに使用されます。
デジタル信号の離散化(連続した情報を非連続の値に分割すること)には、アナログ信号のサンプリングが必要です。このときサンプリング周波数が一定であるとすると、ナイキスト周波数以下の周波数成分は正しく表現できますが、ナイキスト周波数を超える周波数成分は正しく表現できません。
ナイキスト周波数は、デジタル信号の周波数帯域幅の上限を決める重要なパラメータとなります。