チェックウエイアー(ウェイトチェッカー)とは?
構造や使用例を解説
チェックウエイアーは、食品や医薬品等の製造工程において、質量や充填量などの管理に使用される質量測定装置です。チェックウエイアーをウェイトチェッカーと呼ぶこともあります。
この記事では、ウェイトチェッカーの基本構造やセンサー方式による違いをわかりやすく解説するとともに、食品・医薬品製造における使用例をご紹介します。
1. チェックウエイアー(ウェイトチェッカー)は、製造ラインなどで使用される質量測定装置
ウェイトチェッカーとは、食品や医薬品等の製造ラインなどで使用される質量測定装置のことで、製品や部品、原料の質量を自動で計測し、規定の質量に適合しているかをチェックするものです。ここでは、ウェイトチェッカーの基本構造を解説します。
チェックウエイアー(ウェイトチェッカー)の基本構造
ウェイトチェッカーは、一般的にベルトコンベヤ、計量部、モニターから構成されます。それぞれの主な役割は下記のとおりです。
■ウェイトチェッカーの主な部品と役割
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部品名 |
役割 |
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ベルトコンベヤ | 搬入コンベヤに設置された投光器と受光器で製品の進入を検知し、製品が計量コンベヤ通過中に質量を計測する。製品の長さにもとづいて計測開始と終了のタイミングが自動計算されるため、煩雑な設定作業が不要。 |
計量部 | 高精度の荷重センサーが使用され、製品が通過する際に瞬時に質量を計測することが可能。電磁平衡式(EMFR)タイプとロードセルタイプの2種類がある。 |
モニター | チェック結果をリアルタイムで表示するモニターに、質量測定の結果やエラー情報などが表示される。 |
ウェイトチェッカーにはベルトコンベヤ、計量部、モニターの基本構造のほかに、振り分け部や排出装置、金属検出の機能をつけることも可能です。
振り分け部とは、計量結果にもとづいて合格品の中で質量別のグループに振り分けるための機構で、排除装置とは、規定の質量に適合していない製品や、金属検出機によって異物を検知した製品をプッシャーやエアーブロワーで自動排除するものです。
これらの機能を備えたウェイトチェッカーは、製造ラインの安全性と生産性を大きく向上させます。さらに、ウェイトチェッカーは過酷な製造ラインの環境下でも耐えうる堅牢性の高い装置であり、限られたスペースでも設置が可能です。
2. チェックウエイアー(ウェイトチェッカー)の主なタイプ
ウェイトチェッカーはセンサーの違いによって分類することができ、主なタイプとして「電磁平衡式(EMFR)タイプ」と「ロードセルタイプ」の2つが挙げられます。それぞれの特徴は下記のとおりです
■ウェイトチェッカーの主なタイプ別の特徴
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電磁平衡式(EMFR)タイプ |
ロードセルタイプ |
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特徴 |
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メリット |
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ミネベアインテック製品のシリーズ名 |
電磁平衡式(EMFR)タイプ
ミネベアインテックの電磁平衡式(EMFR)タイプのウェイトチェッカーは、自社製の応答性に優れたセンサーを使用しています。天秤に分銅をのせて質量を測るのに似た方式で、分銅の代わりに電磁力を加えて測るため、非常に微細な変動にも敏感で、高速処理・高精度計量が可能です。
高精度な計量を求められる製造工程には、電磁平衡式(EMFR)タイプが選択肢となります。また、ミネベアインテックでは、電磁平衡式(EMFR)タイプの製品を金属検出機と組み合わせることも可能です。
ロードセルタイプ
ロードセルタイプのウェイトチェッカーは、力や質量が加わると電気信号に変換するセンサーにより 質量を測定します。ロードセルの主要部品が「ひずみゲージ」であることから、ひずみゲージ式と呼ばれることもあります。構造がシンプルで頑丈なため、幅広い環境で使用可能です。
ロードセルタイプは電磁平衡式(EMFR)タイプに比べて安価で導入できるため、コストを抑えたい場合や高精度な計量を求められない場合におすすめです。 低用量の製品であれば、金属検出機と組み合わせることもできます。
3. チェックウエイアー(ウェイトチェッカー)の使用例
ウェイトチェッカーは、製品の品質と生産効率を向上させるために重要なツールです。特に、食品製造分野や医薬品製造分野などにおいて、ウェイトチェッカーは製品の品質保証、法令遵守、生産効率の向上に重要な役割を果たしています。ここでは、具体的なウェイトチェッカーの使用例を2つご紹介します。
食品製造分野:調合や充填の工程における秤量
ウェイトチェッカーは、食品製造における秤量(ひょうりょう)に不可欠です。現在、食品衛生法にもとづきすべての食品等事業者にHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point:ハサップ)に沿った衛生管理が求められていますが、「調合比率の確認・記録」「充填量の確認・記録」といった管理フェーズにはウェイトチェッカーが必須です。
HACCP対応において、計量チェックが手作業になると生産性が低く、精度も悪いことがあります。製品の均一性を確保しつつ生産効率を向上させるためには、ウェイトチェッカーで自動化させることが重要です。
医薬品製造分野:原料の計量管理、錠剤などの質量管理、液体の充填量管理
医薬品製造分野では、特に厳しい品質管理が求められます。成分量にミスがあれば健康被害を引き起こしかねないため、医薬品製造の多くの工程でウェイトチェッカーが利用されています。例えば、原料の計量管理、錠剤やカプセルの質量管理、液体医薬品の充填量管理などが主な利用場面です。
4. チェックウエイアー(ウェイトチェッカー)のことなら、ミネベアインテックにご相談を
ウェイトチェッカーは食品や医薬品だけでなく、さまざまな製造分野で欠かすことのできない機器です。ドイツに開発・製造拠点を構え、堅牢・ハイジェニック(超衛生的)・高性能な製品を世界中で展開するミネベアミツミグループのミネベアインテックが取り扱うチェックウエイアー(ウェイトチェッカー)は、衛生環境に考慮した設計で、ヨーロッパのIFSやBRCなどの食品安全基準に準拠しています。
独自の設計開発により長期安定性に優れ、高速処理が可能で、低容量から高容量まで幅広いラインナップをそろえています。また、金属検出機と組み合わせることもでき、最小のスペースで効果的なチェックが可能です。
ウェイトチェッカーの導入やリプレースをお考えなら、ぜひお気軽にミネベアインテックにご相談ください。
チェックウエイアー(ウェイトチェッカー)の導入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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