概要
(写真はSSON-6J)
近年スマートフォン、タブレットなどでは、高機能化に伴い、消費電流量が増加しています。バッテリ自体の電力ロスを小さくするため、充放電制御で使用するFETも低オン抵抗のものが使用される傾向にあり、低インピーダンス化されたバッテリ製品が増加しています。
低インピーダンス化された回路は、過電流検出電圧を低く抑える必要があります。
<MM3724>は、これに対応するため過電流検出電圧が最小となる20mVまで設定可能な保護ICとなっております。
また、これまで低オン抵抗のFETを使用した場合、過電流検出レベルの適切な調整が難しく、想定を超える発熱は避けられない状況にありましたが、<MM3724>を使用することで適切な過電流検出設定を行うことが可能となり、バッテリの発熱対策も容易になっています。
特長
- 高精度過電流検出 ±15%以下
- 高精度過充電検出 ±20mV (-5℃~55℃)
- 各検出しきい値、遅延時間のカスタマイズが可能です
主な仕様
過充電検出 | 3.6~5.0V (5mV steps) 精度±20mV |
過放電検出 | 2.0~3.0V (50mV steps) 精度±35mV |
放電過電流検出 | +20~+300mV (1mV steps) 精度±15%以下 |
充電過電流検出 | -300~-20mV (1mV steps) 精度±15%以下 |
ショート検出 | 0.4~0.9V (50mV steps) 精度±100mV |
消費電流(通常時) | 3.0µA typ. 6.0µA max. |
消費電流(スタンバイ時) | 0.1µA max. (過放電ラッチ機能ありの場合) 0.6µA max. (過放電ラッチ機能なしの場合) |
0V充電禁止電池電圧 | 0.9V固定 or 1.3~1.8V (0.1V steps) |
パッケージ | SON-6C/SSON-6J |
外形寸法 | 2.0(W)×1.6(D)×0.55(H) mm (SON-6C) 1.4(W)×1.4(D)×0.55(H) mm (SSON-6J) |
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