1. ベアリング

X線管ベアリング

X線診断やコンピュータ断層撮影(CT)などの医療検査装置向けベアリングです。
真空や高温といった厳しい環境に対応し、高い耐荷重性、長寿命、低振動・低騒音が特長です。

用途

  • 医療用X線検査装置

カスタム

myonicが開発したボールベアリングシステムは、最高550℃の温度にもかかわらず、あらゆる位置で高精度、低損失、無振動を保証します。ベアリングフランジとハウジングはお客様のご要望に応じて設計いたします。myonicはお客様との密接な関係により、お客様のアプリケーションを理解し、その経験を製品の改良に活かしています。

X線管ベアリングに関するご相談は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

カスタム事例

X線診断/マンモグラフィー向けシリーズ

X線撮影では、撮影中の患者の動きによる品質の低下を避けるために、高出力かつ非常に短い時間で照射されます。ターゲット(陽極)を回転させて熱分散させる回転陽極技術により、高性能で長寿命なX線管の製造が可能になります。

マンモグラフィーは、乳房疾患の兆候や症状のない女性の乳がんの早期発見、またはしこりや痛みなどの症状がある女性の乳房疾患の診断に使用されます。

myonic社のX線管ベアリングは静音性・低振動に優れており、受診者(患者)に与えるストレスの軽減につながっています。
マンモグラフィー向けX線管ベアリングにより、数十万枚のマンモグラム撮影が可能になり、乳がん撲滅に大きく貢献しています。

主な仕様

真空度 10-7Pa
耐熱温度 最高550℃
耐荷重 回転質量 < 1.5kg
重力加速度 0g
デザイン 温度補正 / 予圧管理
ベアリング材質 耐熱性に優れた鋼材
ボール材質材質 耐熱性に優れた鋼材
ハウジング質材質 ステンレス鋼
回転速度 最大10,800rpm
潤滑剤 Pb / Agなどの個体潤滑
ノイズ 55dBA未満(鉛潤滑剤の場合)
振動 低振動
特性 電気伝導性 / 高電圧耐久性

中間CT/血管向けシリーズ

コンピュータ断層撮影 (CT) は、特殊な形式のX線で、従来のX線よりもはるかに詳細な画像を提供します。CTでは、特殊なハードウェアとソフトウェアを使用して、体のさまざまな部分の非常に正確な 3D 画像と任意の断面画像を作成できます。CTスキャンは、脳梗塞や出血の診断、肺腫瘍、腹部の腫瘍や炎症の位置特定などに使用され、骨折や血管の問題にも使用されます。

中間CT/血管向けX 線管ベアリングは、患者の周りを1秒あたり最大4回の頻度で回転し、重力加速度の最大50倍の加速度に対する耐久性があり、高精度な回転と低ノイズを実現します。

主な仕様

真空度 10-7Pa
耐熱温度 最高550℃
耐荷重 回転質量 < 4kg
重力加速度 6g
デザイン 温度補正 / 予圧管理
ベアリング材質 耐熱性に優れた鋼材
ボール材質材質 耐熱性に優れた鋼材
ハウジング質材質 ステンレス鋼 / 銅ベースの金属
回転速度 最大10,800rpm
潤滑剤 Pb / Agなどの個体潤滑
ノイズ 55dBA未満(鉛潤滑剤の場合)
振動 低振動
特性 電気伝導性 / 高電圧耐久性

高性能CT向けシリーズ

高性能CT向けX線管ベアリングは、複数の画像を生成するために患者の周囲を1秒あたり最大4回の頻度で回転します。

これにより、高性能CT向けX線管ベアリングは重力加速度の50倍に相当する横方向の加速度が加わります。それと同時に、回転陽極は自身の軸を中心に最大10,000rpm/minで回転します。

回転陽極は、振動と騒音を可能な限り少なく回転する必要があります。この用途向けに設計した高性能CT向けX線管ベアリングは、低振動かつ静音を実現し、ベアリング温度が最大550℃かつ高真空での使用に対応します。

myonicではお客様と緊密に連携し、アプリケーションに最適なカスタム品をご提供します。

主な仕様

真空度 10-7Pa
耐熱温度 最高550℃
耐荷重 回転質量 < 6kg
重力加速度 最大50g
デザイン 温度補正 / 予圧管理
ベアリング材質 耐熱性に優れた鋼材
ボール材質材質 耐熱性に優れた鋼材
ハウジング質材質 ステンレス鋼
回転速度 最大10,800rpm
潤滑剤 Pb / Agなどの個体潤滑
ノイズ 65dBA未満(鉛潤滑剤の場合)
振動 低振動
特性 電気伝導性 / 高電圧耐久性

技術サポート

ベアリングフランジとハウジングは、お客様のご要望に合わせて設計可能です。弊社は豊富な知識を持っており、以下の点についてサポートできますので、お気軽にご相談ください。

  • ローターダイナミック解析-FFT解析
  • 固有振動の計算
  • ベアリング解析

X線管ベアリングに関するご相談は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

myonic社について

myonic logo
myonic photo

myonicは、1936年RMB SAとして設立され、2009年にミネベアミツミと経営統合をしました。
ドイツおよびチェコ共和国に製造拠点を有し、高精度ベアリングの製造技術を基に、高精度な歯科・医療用機器市場向け極小ボールベアリングや工作機器向けの高剛性ベアリングを強みとしています。品質の高さにより、世界中で高い信頼を得ているだけでなく、耐環境性能を活かし、航空・宇宙市場向け部品の開発・製造にも積極的に取り組んでいます。

開発から加工・組み立てに至るまで、高度な経験を有する技術チームと最新の設備により、開発初期段階からお客様のご要望にお応えします。

myonic GmbH

Steinbeisstr. 4, 88299 Leutkirch, Deutschland
myonic Product Website (英語・ドイツ語)

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