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トルク変換器取付方法

1.光伝送方式フランジ型トルク変換器

取付条件

1)光伝送は赤外光の影響を受け易いので、取り付け後は本器を覆うカバーにて遮光して下さい。
2)電磁誘導による電源供給部は、金属が近接すると不安定になります。取付寸法は、下図の隙間を空けるようにします。

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寸法(1):取付フランジの外径

  • TMHS-100NM ~ 300NM はφ104 mm 以下
  • TMHS-500NM、1KNM はφ111 mm 以下
  • TMHFB-100NM ~ 1KNM はφ123 mm 以下
  • TMHFB-2KNM、3KNM/TMOFB はφ155 mm 以下
  • TMHFB-5KNM、10KNM/TMOFB-5KNM はφ208 mm 以下

寸法(2):トルク変換器フランジ端面からの距離

  • 取り付けるフランジの形状がA タイプ
  • (径の大きさがローター 部までのもの)は8 mm 以上
  • 取り付けるフランジの形状がB タイプ
  • (径の大きさがステーター部まで達するもの)は15 mm 以上

寸法(3):トルク変換器のステーター部外周

3)カップリングの取り付け

カップリングはフレキシブルカップリングを使用して下さい。両サイド、若しくは片側に使用して下さい。
また、取付時、運転時には機械特性表以上の負荷を与えないように注意して下さい。

4)高速回転(8 000 rpm 以上)にて使用される場合は、バランス調整をご用命下さい。

速度に応じて、G=2.5 級のバランス調整を行います(別売)。

5)本トルク変換器は、専用トランスミッター OPT-563B/CSA-562B と組み合わせて使用します。

2.TMR 型トルク変換器

本製品は水平、垂直何れの方向で使用することも可能です。
標準的な使用方法は、下図のように本製品の両軸端をフレキシブルカップリングで接続します。

3.TMNR(TMNR-ME)型トルク変換器

3-1.カップリング選定

  • 相手機器とのジョイントは必ずフレキシブルカップリングを使用し、リジット結合は行わないでください。
    又、ベルト、チェーン等曲げ荷重のかかる連結は行わないでください。
  • カップリングについては軸端荷重図参考の上、軽くて回転バランスの良いものをお選びください。軸端荷重が許容値以上の場合、
    曲げによるトルク精度への悪影響や、軸の危険速度低下による高速回転時の振動増大が懸念されますので使用しないでください。
  • 下記メーカーのカップリングを推奨します。

    ①大同精密工業(株) FORM-FLEX カップリング

    ②イーグル工業(株) ダイヤフラムカップリング

3-2.カップリング取付方法

カップリングの取付は締まりばめ(焼きばめ)としてください。カップリングの穴径と軸径の締めしろは、軸径1 mm 当たり0.5 μm として下さい。
加熱温度は120 ℃~ 150 ℃が適当です。
もし途中でひっかかり等があった場合はすぐに作業を中止し、カップリングを外して、はめ合い部のバリの有無を調べて下さい。
又、カップリング、シャフトを常温に戻しカップリング、シャフトの内外径、キー寸法を再計測して確認してください。
正規の位置にはめ合いが完了したら、圧縮空気にて強制空冷を行い、できるだけシャフトに伝わる熱を低くしてください。
又、カップリング、シャフトが常温に戻るまでシャフトは回転させないで下さい。
下記の様な取付は、トルク変換器の破損、芯ずれ、回転振動等の発生原因となりますので避けてください。

①カップリングとシャフトのすきまばめ。

②カップリングと本体部(ステーター部)の接触。

③プレス、ハンマー等の強制圧入。

3-3.動バランスについて

カップリングボスのキー溝等で生じるアンバランスが振動発生の原因となりますので、動的なバランスはトルク変換器とカップリングを組合わせた後、 総合的に調整してください。

3-4.取付方法

取付は次の方法を推奨します。

防振ゴム、スプリング等によりクッション作用を持たせるようにしてください。

3-5.芯だし方法

右図の様にB側を基準として①ダイヤルゲージで平行偏芯、②ダイヤルゲージで偏角を計測し、最小となる様に調整します。
調整方法とはA側の取付台の間にライナーを入れて行います。
同時に軸間寸法③を合わせます。
A側がトルク変換器、B側が電動機等の関係となります。
①②③の許容値についてはご使用のカップリングによりメーカー推奨値が定まっておりますので、基本的にはカップリングのカタログ値にて設定してください。
但し、高速回転の場合は直結精度のズレが振動発生の要因となりますので、下図のようにされることを推奨します。

3-6.取付上の注意

本体、及びシャフトにラジアル方向、スラスト方向の無理な荷重が加わりますと、精度不良、軸受の異常発熱等を引き起こし、耐久性能にも影響しますので、取付の際には十分考慮してください。
特に低容量のものはエレメントシャフトが弱いので、取付取り外し時に無理な力が加わらないよう注意してください。

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