- ミニチュア・小径ボールベアリング
Giga Protection®シリーズ 過酷な塩水環境でも「極上の回転」を持続させる 高耐食ベアリングソリューション
課題解決事例
Giga Protection®シリーズ
過酷な塩水環境でも
「極上の回転」を持続させる
高耐食ベアリングソリューション
近年、フィッシング(釣り)は手軽なレジャーとしてだけでなく、より高度な道具へのこだわりを持つ愛好家が増えています。
特に海釣りにおいては、リールの巻き心地や感度が釣果を左右するため、回転部品への信頼性がこれまで以上に重要視されています。
課題
海釣りで使用されるリールは、常に海水や潮風にさらされます。使用後に洗浄を行っても内部に塩分が残留しやすく、ベアリングが錆びてしまうことが頻繁にあります。錆による回転不良や異音は、リールの性能を著しく低下させ、ユーザーに頻繁なメンテナンスや部品交換を強いる要因となっていました。
解決方法
当社は、従来のステンレス鋼を遥かに凌ぐ耐食性能を持つ新素材ベアリング「Giga Protection®」シリーズを開発・適用しました。
これにより、塩分が侵入しやすい過酷な環境下でも錆の発生を劇的に抑制し、初期の滑らかな回転性能を長期間維持することを実現しています。
フィッシングリールの仕組みとベアリングの役割
フィッシングリールは、ハンドルを回す力をギアやローターに伝え、ライン(釣り糸)をスプールに巻き取る精密機器です。
特にルアーフィッシングなどでは、水中の微かな変化をハンドルの巻き心地で感じ取る必要があり、その回転精度は極めて重要です。
リール内部には、ハンドル軸、ラインローラー、ピニオンギア支持部など、数多くのボールベアリングが使用されており、これらがスムーズに回転することで、軽い巻き上げやドラグの安定した作動を支えています。
一つのベアリングの不具合が、リール全体の感触を損なう原因となります。
塩水環境における腐食メカニズムとユーザーの悩み
海水に含まれる塩分は、金属の酸化(錆)を急激に加速させます。
一般的なベアリングに使用される軸受鋼はもちろん、錆に強いとされるステンレス鋼であっても、塩水が付着したまま放置されると表面の保護膜が破壊され、腐食が進行してしまいます。
一度錆が発生すると、酸化鉄の粒子が研磨剤のように内部を削り、「ゴリ感」と呼ばれる不快な振動を生み出します。
これを防ぐために、ユーザーは釣行ごとの入念な洗浄や注油、あるいは高頻度なオーバーホール(分解清掃)を行う必要があり、維持管理の手間が大きな負担となっていました。
高耐食ベアリング「Giga Protection®」の貢献
リールの主要な回転部には、極めて高い加工精度とともに、海水に対する圧倒的な耐性が求められます。
ミネベアミツミが開発した「Giga Protection®」は、特殊な素材配合により、当社標準のステンレス鋼と比較して500倍以上の耐食性を実現しました。
この新素材ベアリングを採用することで、ラインローラーやハンドル軸といった水没リスクの高い箇所でも錆の発生を長期間防ぐことが可能になります。
メンテナンスの手間を大幅に軽減しながら、購入時の「シルキーな巻き心地」を長く楽しめるという付加価値を提供し、ハイエンドリールの品質向上に貢献しています。
製品紹介動画
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