リチウムイオン2次電池保護ICは高耐圧CMOSプロセスによるリチウムイオン/リチウムポリマ2次電池の過充電、過放電および過電流保護ICです。リチウムイオン/リチウムポリマー2次電池の過充電、過放電、放電過電流、充電過電流及び短絡の検出が可能です。内部回路は電圧検出器、短絡検出回路、基準電圧源、発振回路、カウンタ回路、論理回路等から構成されています。
概要
MM3645シリーズは高耐圧CMOSプロセスによるLiイオン/Liポリマー2次電池の保護用ICです。FET SWを制御することにより過充電・過放電・過電流等から電池パック/システムを保護します。外付けチップ抵抗を用いることにより過電流検出の高精度化と温度依存性の向上を実現しています。また放電禁止モードを用いることによりシステムのオフ電流を低減し、システムオフ時のLi-ion電池の放電を防止します。
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1セル用
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(1) 各種検出電圧の選択範囲と精度
●過充電検出電圧 3.6V~5.0V, 5mVステップで選択可能 精度±20mV
●過放電検出電圧 2.0V~3.0V, 50mVステップで選択可能 精度±35mV
●放電過電流検出電圧 20mV~300mV, 1mVステップで選択可能 精度±15%
●充電過電流検出電圧 -300mV~-20mV, 1mVステップで選択可能 精度±15%
●短絡検出電圧 0.45V ~0.9V, 50mVステップで選択可能 精度±100mV
(2) 各種検出遅延時間の選択範囲
●過充電検出遅延時間 0.25s、 0.5s、 1.0sから選択可能
●過放電検出遅延時間 20ms、 24ms、 96ms、 125msから選択可能
●放電過電流検出遅延時間 8ms、 12ms、 16ms、 20ms、 48msから選択可能
●充電過電流検出遅延時間 8ms、 12ms、 16ms、 20ms、 48msから選択可能
●短絡検出遅延時間 250μs 標準
(3) 0V電池への充電機能 「禁止」/「許可」の選択が可能
(4) 強制放電禁止モード搭載 CNT>VDD-0.4の場合 : DOUT=L 強制放電禁止モード移行
CNT < VSS-0.4の場合 : DOUT=H 強制放電禁止モード解除
(5) 低消費電流
●通常動作モード時 Typ. 3.0μA, Max. 5.5μA
●スタンバイモード時 Max. 0.1μA -
以下のテーブル内の矢印アイコンを押下していただくと、昇順から降順と順番に切り替わります。
スクロールできます
製品名
パッケージ
0V 充電
過充電復帰方法
過放電復帰方法
放電過電流復帰方法
過充電
検出電圧
[V]過充電
復帰電圧
[V]過放電
検出電圧
[V]過放電
復帰電圧
[V]放電過電流
検出電圧
[V]充電過電流
検出電圧
[V]短絡
検出電圧
[V]過充電
検出遅延時間
[s]過充電
復帰遅延時間
[ms]過放電
検出遅延時間
[ms]過放電
復帰遅延時間
[ms]放電過電流
検出遅延時間
[ms]放電過電流
復帰遅延時間
[ms]充電過電流
検出遅延時間
[ms]充電過電流
復帰遅延時間
[ms]短絡
検出遅延時間
[ms]MM3645A01VRE TSOP-8A 許可 電圧 ラッチ 電圧 4.430 4.330 2.300 2.300 0.037 -0.0250 0.900 1.000 16.0 125.0 1.0 16.0 1.00 8.0 1.0 0.250 MM3645A02VRE TSOP-8A 許可 電圧 ラッチ 電圧 4.405 4.305 2.500 2.500 0.037 -0.0370 0.900 1.000 16.0 125.0 1.0 16.0 1.00 8.0 1.0 0.250 MM3645B01VRE TSOP-8A 禁止 電圧 ラッチ 電圧 4.430 4.330 2.400 2.400 0.043 -0.0250 0.900 1.000 16.0 125.0 1.0 16.0 1.00 8.0 1.0 0.250 MM3645B02VRE TSOP-8A 禁止 電圧 ラッチ 電圧 4.430 4.330 2.400 2.400 0.043 -0.0250 0.600 1.000 16.0 125.0 1.0 16.0 1.00 8.0 1.0 0.250 MM3645E03VRE TSOP-8A 許可 電圧 電圧 電圧 4.470 4.270 2.500 2.900 0.049 -0.0310 0.250 1.000 16.0 65.0 1.0 12.0 1.00 8.0 1.0 0.250 -
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