技術用語説明
- 最大静止トルク(ホールディングトルク)
- モーターを励磁したときにロータに角度変位を生じさせるときの最大トルクのことである。
- ディテントトルク
- ロータに永久磁石を用いているモーターで発生し、モーターを励磁しないときの最大トルクである。
- ステップ角度誤差
- 静止角度誤差と同様の測定を行うが、1ステップごとの理論角度と実際の角度との差で最大の誤差によって与えられる。
- 周波数-トルク特性曲線
- 駆動周波数とモーターのトルクの関係を表すもので、下記の図のように、プルアウトトルク、プルイントルクの特性を総称したものである。
- 駆動周波数(パルスレート)
- ステッピングモーターを駆動する入力信号を表し、一般にHzが用いられる。
- 自起動領域
- 外部から入力されるパルス信号に同期して起動、正回転、逆回転の制御が可能な周波数範囲のこと で、下記の図の領域で表される。
- 最大自起動周波数
- 入力信号に同期して起動、正回転、逆回転の制御ができる最大の周波数を表す。
- スルー領域
- 自起動領域から周波数が増加させるとき、あるいは負荷トルクを増加せるとき、モーターが入力信号に同期を保って応答できる領域で、下記の図の領域で表される。
- 最大応答周波数
- モーターを起動させ、入力周波数を増加させたときにモーターが同期を保って回転を続ける最大の周波数のことである。
- プルイントルク
- 入力信号に同期した回転数に引き込むときに必要となるトルクで、下記の曲線で表される。
- プルアウトトルク
- 自起動領域から周波数を増加させたとき、あるいは負荷トルクを増加させたときに、入力信号に同期を保って回転する場合の最大のトルクのことで下記の図の曲線で表される。
- 共振点
- 負の加速度の領域でパルスが入ると、特に大きな乱調を起こし、これが低域共振の原因となる。