リチウムイオン2次電池保護ICは高耐圧CMOSプロセスによるリチウムイオン/リチウムポリマ2次電池の過充電、過放電および過電流保護ICです。リチウムイオン/リチウムポリマー2次電池の過充電、過放電、放電過電流、充電過電流及び短絡の検出が可能です。内部回路は電圧検出器、短絡検出回路、基準電圧源、発振回路、カウンタ回路、論理回路等から構成されています。

概要

MM3625シリーズは高耐圧CMOSプロセスによるLiイオン/Liポリマー2次電池の過充電保護用ICです。Liイオン/Liポリマー電池3、4セルの各セルごとの高精度過充電検出が可能です。またレギュレータを内蔵しており、電池の過放電を検出してレギュレータをOFFさせることが可能です。内部は電圧検出器、基準電圧源、遅延時間設定回路、論理回路、レギュレータ回路等から構成されています。

  • 3~4セル用 セカンドプロテクト用

  • 1) 各種検出/復帰電圧の選択範囲と精度
    ● 過充電検出電圧 3.6V~4.5V, 5mVステップで選択可能 精度±25mV( Ta=±0℃~+50℃)
    ● 過充電復帰電圧 3.4V~4.5V, 50mVステップで選択可能 精度±50mV
    ● VOUT OFF電圧 2.1V~3.2V, 50mVステップで選択可能 精度±50mV

    2) 検出/復帰遅延時間の選択範囲
    ● 過充電検出遅延時間 1ms〜(1ms×2n1)+(1ms×2n2)+(1ms×2n3)で選択可能 精度±25%
    ● 過充電復帰遅延時間 1ms〜(1ms×2n1)で選択可能 精度±25%
    ● VOUT OFF遅延時間 1ms〜(1ms×2n1)+(1ms×2n2)+(1ms×2n3)で選択可能 精度±25%
    ※ n1・n2・n3は0~17までの任意の整数を選択可能。(ただし、n1≠n2≠n3)

    3) レギュレータ出力電圧の選択範囲と精度
    ● VOUT端子出力電圧 1.8V~5.0V、 50mVステップで選択可能 精度±100mV

    4) SEL端子にて3セル保護用、4セル保護用の設定切替が可能

    5) EN端子でレギュレータ出力のコントロールが可能

    6) CTL端子でFUSE端子のコントロールが可能

    7) 低消費電流
    ● 消費電流1(VDD端子) Vcell=3.5V Typ. 4.5μA Max. 6.5μA
    ● 消費電流2(VDD端子) Vcell=2.5V Max. 0.1μA( VOUTの起動条件がEN端子の場合)
    Max. 1.0μA( VOUTの起動条件が電池電圧の場合)

  • 以下のテーブル内の矢印アイコンを押下していただくと、昇順から降順と順番に切り替わります。

    スクロールできます

    製品名

    パッケージ

    ラッチ機能

    過充電
    検出電圧
    [V]

    過充電
    復帰電圧
    [V]

    VOUT
    OFF電圧
    [V]

    VOUT 端子出力電圧
    [V]

    過充電
    検出遅延時間
    [s]

    過充電
    復帰遅延時間
    [ms]

    MM3625A01RRE PLP-10A 4.425 2.750 2.900 4.100
    MM3625A02RRE PLP-10A 4.300 2.500 3.300 4.100
    MM3625B02RRE PLP-10A 4.450 4.250 2.500 3.300 4.100 16.0
    MM3625B03RRE PLP-10A 4.450 4.250 2.750 3.300 7.170 16.0
    MM3625B04RRE PLP-10A 4.500 4.300 2.750 3.300 7.170 16.0
    MM3625Y01RRE PLP-10A 4.425 2.750 2.900 4.100
    MM3625Z01RRE PLP-10A 4.425 2.750 2.900 4.100
  • 関連データ

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