ロードセル

[ミネベアインテック] コロナワクチンの製造をサポート

導入事例

ロードセル・指示計 (CanSino Biologics Inc様)

ミネベアインテックの製品が
コロナワクチンの製造をサポート

中国のバイオテクノロジー企業であるCanSinoは、コロナウイルスに対するワクチン候補の臨床試験を行うことが初めて認められた企業の1社です。ミネベアインテックは、精密計量機器このプロジェクトをサポートしました。

課題

ワクチンの研究開発においては、結果として生み出された製品が必要とされているものと一致するように、あらゆる詳細を厳密に管理する必要があります。質量の正確なモニタリングと管理のため、CanSinoは正しいソリューションを提供するミネベアインテックを選択しました。

解決方法

ロードセルPR 6212 3台をバイオリアクターの下に設置し、リアルタイムで未加工状態のワクチンの計量データをモニタリングしました。ワクチン最終製剤の手作業による製剤化には、IFプラットフォームスケールを使用しました。

導入のメリット

  • リアルタイムで正確な計量結果
  • 薄型のIFスケールが迅速かつ効率的なローディングを可能に
  • ロードセルの最高の耐腐食性
  • ロードセルを設置しやすいコンパクト設計
導入製品:- 圧縮型コンパクトステンレスロードセルPR 6212/500 kg C1
- 低床型ピットレス台はかり IFシリーズ
- ケーブル接続箱PR 6130/65S
- トランスミッターPR 5211/10

製品情報

ミネベアインテックのソリューション

ミネベアインテック製品の精度は弊社の研究にとって非常に大きな財産です。ロードセルだけでなくフロアスケールも非常に正確な結果をもたらし、COVID-19との闘いを手助けしてくれています。

生産部長
 Xiaomei Tian氏

CanSinoは、コロナウイルスのような疾患を予防する最善のソリューションを見出すことに注力しています。研究を行う上で、この会社は多くのプロジェクトでミネベアインテックの計量ソリューションに信頼を置いてきました。2017年、CanSinoがエボラウイルスの解決策としてad5-EBOVワクチンを製造するためのNDA承認を受けた際、最終的なワクチン製品を製剤化するために計量ソリューションが必要となり、IFスケールを選択しました。このスケールはコロナウイルスに対するワクチンの探求の際にも使用されました。アデノウイルスに基づくウイルス性ワクチン技術を基にしたワクチンの製造は、以下のステップに分かれます。

最初に、COVID-19ウイルスのRNA断片をアデノウイルスに挿入し、組み換えたんぱく質ワクチンを形成します。この組み合わせ生成物を、3台のコンパクトなPR 6212ロードセルを下に設置したバイオリアクターに入れます。このバイオリアクターの中で、組み合わせ生成物をスケールアップし、精密制御条件下で精製してワクチンの基礎を作ります。ここでPR6212ロードセルを使用して質量がリアルタイムで計量されるため、必要に応じた調整を可能な限り迅速に行うことができます。バイオリアクターが原料を絶えず撹拌しており正確な計測が一層困難になっているにもかかわらず、ロードセルの結果は非常に精度が高く、誤りはわずか0.04%程度です。

IFフロアスケールは薄型で容器の計量に最適です。

ロードセルは、最大IP 69のIP保護を備えたPR 6130/65S接続箱に接続されるため、外部からの力に対して極めて強くなっています。データは、PR 5211/10トランスミッターによってコンピューターシステムへ送信されます。

バイオリアクターのスケールアッププロセス後、得られる生成物からあらゆる不要な物質が取り除かれて精製されます。しかし、ここで得られる純粋なワクチンは、この形態のままでは直接人体で試験を行うことはできません。アジュバントや安定化剤といった添加剤を追加する必要があります。ここでミネベアインテックのモバイルIFフロアスケールを使用しました。このフロアスケールは、最大30,000 dの非常に高い計量分解能を提供し、その材質は高品質であるためさらにプロセスに役立ち、厳しい環境での使用に理想的です。精製された原材料をフロアスケール上のコンテナに入れ、スケールのレシピ機能を用いて添加剤を加えます。フロアスケールは傾斜路付きで高さ35 mmの薄型形状であるため、オペレーターは容器をスケールの上に押し入れやすくなります。昇降機構が設置されているため、1人でもほかの助けを必要とせずにプラットフォームを上昇させて清掃手順を実行できます。ワクチンの探求はまだ続いていますが、この企業は目標に到達するまでミネベアインテックの製品を使い続けるでしょう。

PR 6212ロードセルはリアルタイムで非常に正確な計測結果を提供します。

お客様情報

2009年中国天津にて設立されたCanSino Biologics社は、ヒト用ワクチンの研究開発(R&D)、製造、および商品化を行う革新的なバイオ医薬品企業です。およそ120,000平方フィートのR&Dセンターのほか、380,000平方フィートの商業生産キャンパスを有しています。

ミネベアインテックのロードセル・指示計に関する資料請求・お問い合わせはこちらから

ミネベアインテックの導入事例

サポート・お問い合わせ

各種製品に関するお問い合わせや技術的なご質問、各種資料のお取り寄せなど、各製品担当者がお答えいたします。

テクニカルサポートフリーダイヤル

計測機器製品の技術的なサポートが必要な際は、以下のフリーダイヤルにお電話ください。
購入・見積・修理のご依頼は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

0120-950008

受付時間:09:00~12:00、13:00 ~ 16:45土日・祝日・年末年始、及び弊社休日を除きます