必要トルクからの選定 (1)

モーターの発生トルクは、モーターのサイズで決まります。また各サイズの最大発生トルクは、モーターに使用されているマグネットワイヤーの耐熱温度が制限となりますが、UL等の安全規格で制限を受けていますので、通常はモーター表面で105℃を基準としております。
なお、マグネットワイヤーの耐熱温度は、UEW(ポリウレタンワイヤー)の場合120℃ MAX.(E種)です。 このコイル温度を超えて使用しますと、信頼性を保証できません。

モーターサイズに対するトルクの範囲

上記の表の中で、モーターサイズごとに出力トルクの範囲を示しました。この範囲の中ではコイル抵抗及びマグネットの材料で調整され、最適なモーターが設定されます。なおネオジュウム鉄マグネットに限り、着磁がコントロールできるため、ロータのフラックスの調整が可能です。コイル抵抗、マグネット材質は別紙を参照ください。

必要トルクからの選定 (2)

モーターの出力トルクは、駆動速度によって異なります。同じ電圧で駆動させても、回転の上昇にしたがって、逆起電圧の発生が多くなり、コイルのインピーダンスが高くなるため、コイルに電流が流れにくくなり、トルクが低下します。下記に各モーターサイズ別の平均的なトルクを記載します。ご選定の参考にしてください。

PM10S~PM25L

PM10~PM25のサイズのマグネットは主にMS70の特性を表してします。

PM35~PM55

PM35~PM42のサイズのマグネットは主にMS50、
PM55のサイズのマグネットはMSPLの特性を表しています。

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