モーター駆動回路は一般的に次の種類があり、性能は駆動回路に依拠しますので注意が必要です。

定電圧駆動回路と定電流駆動回路

定電圧駆動回路は高周波数の駆動には不向きです。
定電流駆動回路は低周波数から高周波数まで安定した性能を期待できます。

ユニポーラ方式とバイポーラ方式

ユニポーラ方式とはモーター巻線に対し一方向の電流を流す駆動方式で回路構成が簡単です。(図1)
バイポーラ方式はモーター巻線に対し正逆方向に電流を流す駆動方式で回路構成が複雑ですが、モーターの巻線の利用効率が高くなります。(図2)
高いトルクを必要な場合はバイポーラ方式が良いわけですが、巻線が多いためインダクタンスが高く、高周波域ではユニポーラ方式のほうが高いトルクがえられることがあります。

励磁方式

2相、1‐2相、マイクロステップ方式があり、2相はそのモーターの基本ステップ角で駆動し、1‐2相はその半分の角度、マイクロステップはさらに細かく分割したものです。
低周波数ではステップ角度が細かいほうがなめらかな動きになります。 そのシーケンスを図3、図4に示します。

電源電圧

定電流回路の場合、モーターの性能は電源電圧に大きく左右されます。
電源に余裕があり高速駆動が必要な場合、電圧が大きいほうがより有利になります。

図1 - ユニポーラ駆動

図2 - バイポーラ駆動

図3 - 1-2相励磁

スクロールできます

ステップ/相 A B COM
0 - 0 0 0 +
1 - - 0 0 +
2 0 - 0 0 +
3 0 - - 0 +
4 0 0 - 0 +
5 0 0 - - +
6 0 0 0 - +
7 - 0 0 - +

図4 - 2相励磁

スクロールできます

ステップ/相 A B COM
0 - - 0 0 +
1 0 - - 0 +
2 0 0 - - +
3 - 0 0 - +

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