ギア、プーリー等の選定
モーターの出力軸には、ギア、プーリー等を取り付け供給する場合が一般的です。お客様のご要求に合わせて、ギア、プーリー等を当社で準備取り付けし供給します。ギア、プーリー等を取り付けずに供給することもできますが、この物にお客様側で、取り付け作業をされる際には、モーターに強い外力をかけないようにご注意いただく必要があります。ご注意ください。
下記のギア、プーリーが一般的に使用されています。なお、下記以外についても、対応いたします。別途詳細をお問い合わせください。検討の上、可否を決めさせていただきます。
1) ギ ア
切削ギア
真鍮材、アルミ材を切削で加工したものです。精度はJGMA4級が一般的ですが、JGMA2級まで対応可能です。特殊な歯形の場合はホブ(カッター)代のイニシャルコストが必要となります。
プラスチックモールドギア
生産数量が多い場合に適していますが、別途、モールド金型代が必要です。また、モーターサイズがPM35以上の場合は、金属スリーブをインサート成形したり、シャフトにナール加工するなど、発生トルク、使用環境を考慮して設定しなくてはなりません。
焼結ギア
生産数量の多い場合に適していますが、粉末成形金型が必要になります。材料は鉄系がほとんどです。精度については、JGMA4級が一般的ですが、JGMA2級まで対応可能です。
2) プーリー
切削プーリー
真鍮材、アルミ材を加工したもので、フランジのないものはギア加工とほぼ同様に低コストでご提供出来ます。尚、フランジが必要な場合、一体型(プーリー本体にフランジをカシメ取り付けしたもの)ではかなり高価になりますが、当社にて標準で用意しております別体のプレスフランジを用い、プーリー本体とフランジをそれぞれモーターシャフトに圧入することにより安価でフランジを付ける事が可能となります。また歯形をメーカーがオープンにしている場合は、ホブを準備し加工することが可能ですが、オープンにしていない場合は、指定メーカーからの購入となり、かなり高価になります。
プラスチックモールドプーリー
生産数量が多い場合に適していますが、別途、モールド金型代が必要です。またモーターサイズがPM35以上の場合は金属スリーブをインサート成形したり、シャフトにナール加工をするなど、発生トルク、使用環境を考慮して設定しなければなりません。両フランジの一体加工は不可能ですので、別に片側のフランジを機械的等で固定する必要があります。
焼結プーリー
生産数量の多い場合に適していますが、粉末成形金型が必要となります。材料は鉄系がほとんどです。歯形形状、フランジの構造はプラスチック