転がり玉軸受の内部すきまは、寿命、振動、音響、発熱等の諸性能に大きく影響します。
用途に応じた適切な内部すきまを選ぶことが重要になります。

内部すきま

内部すきまの種類は、「ラジアルすきま」「アキシアルすきま」「角すきま」があります。

ラジアルすきま (Gr)

内輪を固定した状態で外輪を交互に半径方向へ移動させたときの移動量 (図9-1)

ラジアルすきま (Gr)
図9-1

アキシアルすきま (Ga)

外輪を固定した状態で内輪を交互に軸方向へ移動させたときの移動量 (図9-2)

アキシアルすきま (Ga)
図9-2

角すきま (θ)

外輪を固定した状態で、内輪を軸方向へ傾けたときの角方向の移動量 (図9-3)

角すきま (θ)
図9-3

通常は、ラジアルすきまを規格値として設定しています。
規格値はNMB呼び記号と、JIS呼び記号で以下の表の設定があります。
転がり玉軸受が軸やハウジングとしめしろのある"はめあい"ではめあわされた場合には、内部すきまは減少します。

"はめあい"や温度条件で内部のすきまは変化しますので、実際に使用する条件を考慮して内部すきまの選定を行なう必要があります。

NMB呼び記号のラジアルすきま

スクロールできます

すきま記号

P13

P24

P25(標準)

P58

すきま量(μm) 2.5~7.5 5.0~10.0 5.0~12.5 12.5~20.0

JIS呼び記号のラジアルすきま

スクロールできます

すきま記号

M2

M3(標準)

M4

M5

すきま量(μm) 3~8 5~10 8~13 13~20

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