X線検査装置

[ミネベアインテック] X線検査装置Dylightが複雑な原材料包装の異物検出に対応

導入事例

X線検査装置(MartinoRossi S.p.A様)

複雑な形状の包装に、
高度なX線異物検査・検査精度を実現

MartinoRossi S.p.A.は包装に複雑な複合素材を用いた植物性プロテインパウダーの新しい生産ラインを稼働させるため、複雑な条件下でも高精度な結果を出せる検査ソリューションが求められていました。

課題

多様な素材が包装されている植物性プロテインパウダーにおいて、食品の安全性を確保することは困難な課題でした。包装素材の種類や製品密度のばらつき、さらには金属材料の存在などが、異物検出の確実性を阻む要因となるためです。

解決方法

「Dylight S」は生産ラインの最終工程に設置されており、コンベアベルトと自動排出システムが一体化されています。包装されたすべての製品が検査エリアを通過する一方、異常や異物が検出された製品だけが生産ラインから自動的に取り除かれます。

導入のメリット

  • 最高の検出感度
  • 全長わずか1.8m 省スペースなコンパクト設計
  • 機械学習ソフトウェアの搭載 操作時の複雑さを解消
  • ガイダンス付き初期設定機能 迅速かつ安全な性能確認が可能
導入製品:X線検査装置Dylight S
X線検査装置Dylight S

製品情報

ミネベアインテックのソリューション

高い検出性能、コンパクトな設計、そして私たちが提供した高品質なサービスにより、お客様には大変ご満足いただいています。システムのパフォーマンスに確かな説得力があれば、結果は自ずとついてくるものです。これこそが、ミネベアインテックが常に証明し続けてきたことに他なりません。

ミネベアインテック エリア・セールス・マネージャー

MartinoRossi S.p.A.は高品質な食品原料の実績あるメーカーとして、消費者の信頼、ブランドの評判、そして常に高い製品水準の維持を極めて重視しています。あらゆる新製品や新しい生産ラインは、こうした期待に応えるものでなければなりません。市場需要の拡大を追い風に、MartinoRossi S.p.A.は植物性プロテインパウダーの新しい生産ラインの導入を計画しました。これは、最初の製造ロットから製品品質を高く保護しつつ、MartinoRossi S.p.A.の製品ポートフォリオを強化することを目的とした戦略的な一歩です。

新たな生産ラインの導入 ―― そして直面した新たな壁

MartinoRossi S.p.A.の新製品は、内部に防湿用金属バリアを備えた紙缶に包装されています。フタと底面はともに金属製の留め具で密閉され、さらにプラスチック製のキャップが装着されています。この包装構造は製品を保護する一方で、検査においては非常に厳しい条件を生み出していました。複合素材の包装、フレーバーの違いによって生じる製品密度のばらつき、そして限られた検査装置の設置スペース――。こうした複雑な条件下でも、製品品質や生産速度を落とすことなく、高精度な結果を出せる検査ソリューションが求められていました。

金属防湿バリアを備えた複合構造容器(X線異物検査装置「Dylight S」による検査前)
金属防湿バリアを備えた複合構造容器
(X線異物検査装置「Dylight S」による検査前)

規制上の義務にとどまらない、戦略的責任としての食品安全

食品メーカーに対する規制環境は厳しさを増し続けています。EU(欧州連合)全体において徹底されている食品安全規制により、メーカーには新しい生産ラインの稼働を開始する前に、十分な予防措置を講じる明確な責任が課せられています。食品メーカーは、EU規則 (EC) No 178/2002で定義された食品法の基本原則、および(EC)No 852/2004に基づくHACCP主体の衛生要件を遵守する必要があります。これを実務に照らすと、物理的な異物を検出するための高信頼な検査技術の導入は、もはや「選択肢(任意)」ではなく、「不可欠な基本要件」であることを意味しています。コンプライアンスの遵守にとどまらず、効果的な異物検査はブランドの評判を守り、多大な費用がかかる製品回収(リコール)を回避し、製品の廃棄損失を抑え、不要な環境負荷を防ぐうえでも極めて重要な役割を果たします。

※EU規則 (EC) No 178/2002 :EU域内における食品安全の基本理念と欧州食品安全機関(EFSA)の設立、トレーサビリティ(追跡可能性)の義務化を定めた基本法。

※EU規則(EC) No 852/2004:EU域内におけるすべての食品の衛生管理に関する基本ルールを定めた一般食品衛生規則。

規制上の義務にとどまらない、戦略的責任としての食品安全

複雑な検査課題を解決する最適なソリューション

すべての条件を満たすため、MartinoRossi S.p.A.はミネベアインテックのX線異物検査装置「Dylight S」の採用を決定しました。「全長わずか1.8m」というコンパクトな設計は、限られた設置スペースに最適な仕様であり、高い検出感度と先進の画像解析技術により、複雑な製品構成や難度の高いパッケージの組み合わせであっても、安定して精度の高い検査性能を発揮します。金属片やその他の高密度な異物は検出され、対象となる製品は自動的に排出されます。これにより製品品質や生産速度を損なうことなく、生産ラインの安定した稼働を維持することができます。

稼働初日から、揺るぎない信頼を

ミネベアインテックの立ち上げ支援のもとで運用を開始して以来、X線異物検査装置「Dylight S」はMartinoRossi S.p.A.の食品安全管理において欠かせない存在となっています。このソリューションは信頼性の高い生産プロセスを支え、ブランドに対する消費者の長期的な信頼の確保に貢献しています。今回のプロジェクトは、厳しい環境下であっても、ミネベアインテックの検査ソリューションが現代の食品製造における品質・安全性・生産効率の向上に大きく貢献できることを、改めて示すものとなりました。

複雑な検査課題を解決する最適なソリューション

お客様情報

MartinoRossi S.p.A.は、クリーンレーベル(無添加・シンプル表示)、アレルゲンフリー、そしてプラントベース(植物由来)原料へのこだわりで広く知られています。グルテンフリーの粉類から機能性原料、調理不要のプラントベース食品まで、マルティノロッシ社は現代の消費者や食品メーカーの多様化するニーズに合わせた高品質な製品を提供しています。

ミネベアインテック
(Minebea Intec)

150年の伝統と革新が導く、妥協なき「真の計測(The True Measure)」

ミネベアインテックは、ドイツで150年以上の歴史を刻む旧ザルトリウス・インテックの工業部門と、ミネベアミツミの技術が融合して誕生した計量・計測機器のリーディングカンパニーです。「真の計測(The True Measure)」をモットーに、ヨーロッパで磨き上げられた堅牢かつハイジニック(衛生的)な高性能製品を展開。全世界30,000社以上の導入実績に裏付けられた高い品質と、多様な製造ラインに最適化できる柔軟なカスタマイズ対応、そして迅速なグローバルサポート体制で、世界中のモノづくりの現場を支え続けています。

ミネベアインテックの事業紹介

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