1. 回転機器
  2. ブラシレスモーター

電動真空ポンプ(開発中)

ブラシレスDCモーターを採用した「電動真空ポンプ」です。接点がないブラシレスDCモーターを採用することで、機器全体の耐用年数を向上しメンテナンスの頻度を減らします。単一電池よりも小さいΦ32x55㎜(突起部除く)、重量約70gと軽量ながら、流量: 3.0L/min、真空圧力: -60kPaを実現しました。省スペースで効率よく吸引が可能です。

また真空ポンプを内蔵した「カートリッジ式ポンプ」も提供しております。工具不要で容易に着脱(ねじ固定も可)できるため、メンテナンス時間の短縮にもつながります。さらにカートリッジ式ポンプに圧力センサ、大気開放弁、制御基板を加えた「真空ポンプモジュール」も開発中です。多点吸着アダプターを使用することで、より大型の対象物や不安定な形状の製品も吸着できます。

サンプルの提供も可能です。お気軽にお問い合わせください。

開発中のため予告なく変更する恐れがあります。詳しくはお問い合わせください。

用途

  • 協働ロボット

  • 無人搬送車

  • バキュームリフター(吸引式リフター)

  • 工場ライン

  • ピッキング

  • 半導体製造装置

  • 医療分析装置

  • 生産設備

  • ロボットハンド

特徴

01

低脈動・静音

3気筒のダイヤフラムにより脈動を最小限に抑え、静音性に優れたポンプを実現しました。

低脈動と静音性を実現する3気筒ダイヤフラム構造の3Dイメージ
02

コンパクトながら高吸引力

機器への組み込みが容易な円筒形状を採用し、単一電池よりも小さい外径φ32 × 55mm(突起部除く)、重量70gと小型ながら、流量:3.0L/min、真空圧力:-60kPaを実現しています。

■ 他社比較

自社電動真空ポンプと他社A社・B社のスペック比較表(流量3.0L/min、圧力-60kPa、重量70gなど)

※2026年5月時点の各社公開情報より引用。測定条件の詳細はお問い合わせください。

03

高信頼性

ミネベアミツミ製のボールベアリング、ブラシレスDCモーターを採用することで高い信頼性を確保しています。

高い信頼性を確保するミネベアミツミ製のボールベアリングとブラシレスDCモーターのイメージ

用途

1真空源

既存のコンプレッサー+エジェクター方式や、巨大な真空ポンプで真空を作る集中管理型では、長い配管で各グリッパに負圧を供給していましたが、この方式は「配管ロスによる効率の低下」や「大元が故障するとライン全体が同時に停止してしまうリスク」がありました。電動真空ポンプを各装置に直接組み込むことで、配管ロスの低減と省エネ(高効率化)、トラブル時のリスク分散が可能です。

集中管理型の巨大真空ポンプから、各装置への小型電動真空ポンプ個別組み込み方式への移行・リスク分散イメージ図

2バキュームリフター(吸引リフター)

ガラスやタイル、木材など現場で重くて持ちにくいものを、真空(負圧)の力を利用して吸着し運搬するバキュームリフターは真空ポンプを使って、吸着パッドと対象物の間にある空気を抜き、真空状態を作り出します。これにより、大気圧が対象物をパッドに押し付ける力が働き、強力に張り付いて持ち上げることができるようになります。電動真空ポンプはブラシレスDCモーターを使用しているため、耐久性の向上が期待できます。

吸着力を利用して重量物を運搬するハンディ型バキュームリフター(吸引リフター)のイメージ

3真空吸着グリッパ(真空ポンプモジュール)

本製品は真空吸着グリッパとしても使用できます。また着脱可能な「カートリッジ式真空ポンプ」を採用した真空ポンプモジュールを開発中です。従来の真空ポンプを内蔵したシステムでは、ポンプが故障しただけでグリッパモジュール全体を交換する手間とコストが発生していました。しかし本製品は独立したカートリッジ式により、故障したポンプのみをピンポイントで交換可能、モジュール本体はそのままお使いいただけます。モジュールの交換頻度が減ることでランニングコストの削減も期待できます。

着脱可能なカートリッジ式真空ポンプは工具不要※1で、ワンタッチで交換完了。現場の生産ラインを止めることなくスムーズなメンテナンスが可能です。さらに廃棄される部品が故障したカートリッジのみとなるため、環境負荷の低減にも貢献します。

吸引口アダプターは交換式で各メーカーの吸着パッドをそのままご活用いただけます。またオプションの多点吸着アダプターを使用することで、より大型の対象物や不安定な形状の製品のピッキングにも柔軟に対応可能です。くわしくはお問い合わせください。

※1 ねじ固定した場合を除く

真空吸着グリッパ用真空ポンプモジュールと、着脱可能なカートリッジ式真空ポンプの連携イメージ
\サンプルのご提供も可能/
お気軽にご相談ください

仕様

■ 真空ポンプ

流体 エア ノイズレベル [dB(A)] 60以下
電源電圧 [V] DC24 寸法 [mm](突起部除く) Φ32 × 63.7 (51.9)
消費電流 [A] 0.2以下 重量 [g] 約70
吸引圧力 [kPa] -60 駆動方式 PWM (5V)
流量 [L/min] 3.0 モーター ブラシレスDC
使用温度範囲 [℃] 5~40

■ 端子

No SIGNAL I/O NOTE
1 FR IN モーター回転方向制御:CCW固定 Low(0~0.8V) に接続してください
2 PWM IN モーター回転数制御:Lアクティブ、Duty 0%で100%吸引 Low(0~0.8V) ;ON、High(2.0~5.0V) ;OFF
3 BRAKE IN モーターブレーキ:Lアクティブ、急制動が必要な際に使用してください Low(0~0.8V) ;Short Brake、High(2.0~5.0V) ;Operation
4 FREQ OUT ポンプモーター回転出力(オープンコレクタ 6pulse/rot) 2.0~5.0Vに10kΩ以上でプルアップ接続してください
5 VCC IN 電源電圧:DC24V±10%
6 GND IN -

■ 外観図

外観図

よくあるご質問

Qポンプを設置する向き(縦置き・横置きなど)に指定はありますか?

A

置方向に特段の制限はなく、縦置き、横置き、逆さ吊りなど、組み込み先のスペースに合わせて自由な向きで設置可能です。

ただし、配管の取り回しにおいてチューブが折れ曲がらない(キンクしない)ように注意し、振動が他の精密部品に影響しないよう適切な固定を行ってください。

Q標高の高い場所(高地)で使用する場合、ポンプの性能に影響はありますか?

A

はい、標高が高くなるにつれて大気圧が下がるため、到達できる真空圧(絶対圧)や実効的な流量が平地(海抜0m)よりも低下します。

真空ポンプの性能は周囲の大気圧を基準とするため、標高1,000m以上の高地環境での使用を想定される場合は、あらかじめ性能低下を見込んだ上で、安全率を高めに設定した設計を行ってください。

Qポンプ稼働中に異音や振動が大きくなった場合、どのような原因が考えられますか?

A

経年劣化によるベアリングの摩耗やダイヤフラムの寿命が主な原因であるため、カートリッジ式ポンプ(ユニット)の交換を行ってください。

本製品は長寿命設計ですが、規定の耐用年数を超えて使用するとノイズや振動が増加する原因になります。

Q吸気側にエアフィルターを取り付ける必要はありますか?

A

ワーク(対象物)に粉塵やゴミが付着している可能性がある場合は、ポンプの保護と性能維持のためにエアフィルターの設置を強く推奨します。

ダイヤフラムや弁の隙間に異物が噛み込むと、真空圧の低下や流量不足といったトラブルに直結するため、吸着パッドとポンプの間に小型のインラインフィルターを設けることで故障率を大幅に下げることができます。

Q自社の装置に合わせて、流量や真空圧のカスタマイズは可能ですか?

A

基本的なカタログ仕様以外のカスタマイズについては、一定の量産ロット数を条件として個別対応が可能な場合があります。

モーターの巻線変更による回転数の調整や、使用環境に合わせた材質変更など、お客様の用途に応じた最適化の提案も検討可能ですので、詳細な要求仕様を添えてご相談ください。

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