オープンドレイン出力(おーぷんどれいんしゅつりょく)
オープンドレイン出力とは、デジタル回路などの出力方式のひとつです。出力信号を制御するトランジスタのドレイン端子が直接出力端子として使用され、回路がオープン状態(開放状態)になります。つまり、出力が高インピーダンス状態になり、外部回路に対して電流が流れなくなります。
オープンドレイン出力の特徴は、出力状態が「Low(0)」または「Highインピーダンス」の2状態となることです。オープンドレイン回路では、「High(1)」出力状態を直接生成することはありません。「High」状態は、外部に接続されたプルアップ抵抗を通じて供給される電圧によって生成されます。
そのため、オープンドレイン出力を用いれば、異なる電圧レベルのシステム間での通信が可能です。また、複数のデバイスを1つのバスに接続することもできます。データ通信やバスインターフェース、電源制御など、さまざまなアプリケーションに活用されています。
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