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ひずみゲージとは?構造・仕組み・種類・選び方のポイントを解説

ひずみゲージ

ひずみゲージとは、物体が引っ張られたり圧縮されたりしたときの「ひずみ(変化量の割合)」を測定するセンサー部品です。航空機や鉄道、製鉄や土木・建築業界のほか、臨床医学やリハビリテーションの現場でも幅広く使用されています。ひずみゲージはとても小さく、目にする機会はほとんどないため、実際にはどのように使用されているのか、イメージできない人も多いのではないでしょうか。
ここでは、ひずみゲージの仕組みや使用シーンのほか、測定時の使い方や製品の選び方のポイントを解説します。

ミネベアミツミのひずみゲージは、自社開発による高い応用技術力と、安定した量産体制による高品質な製品供給が強みです。お客様の用途や作業環境に合わせて、サイズ・形状・精度・出力の変更から、最適なゲージパターンの設計・配置変更まで柔軟に対応いたします。標準品では最適なものが見つからない特殊な測定ニーズがございましたら、ぜひカスタム対応もご相談ください。

1. ひずみゲージとは?

ひずみゲージとは、物体のひずみを測定するセンサー部品のことです。物体を引っ張ったときに伸びた量や、圧縮したときに縮んだ量を変化量として、物体のもとの長さに対する変化量の割合がひずみです。
ひずみを測定することで、例えば金属部品の強度の限界がわかったり、荷重・圧力・トルク(軸にかかるねじりの力)などの物理量を明らかにしたりできます。
製品の品質管理や研究・開発などのさまざまな場面で、ひずみゲージは広く使用されています。金属やプラスチックなど、測定する対象に接着剤などで直接貼り付けて使用することができます。

2. ひずみゲージの構造

ひずみゲージは、電気絶縁物(ポリイミドなど)のベースの上に、金属箔の抵抗体を貼り付けた構造になっています。金属箔の抵抗体で負荷を感知してひずみを測定します。
サイズは製品によって異なりますが、ゲージ部分の長さは数mm単位と小さくなっています。

ひずみゲージの構造

3. ひずみゲージの仕組み

ひずみゲージは、物体に力がかかり電気抵抗体が伸び縮みすると電気抵抗が変化するという仕組みを使って、測定対象に力がかかって伸縮した場合、測定対象に貼り付けてあるひずみゲージの金属箔の抵抗体も、測定対象に比例して伸縮します。抵抗体の伸縮で変化する電気抵抗値の変化を読み取ることで、ひずみを測定しているのです。

ひずみゲージの仕組み

4. ひずみゲージは何に使われている?

ひずみゲージは、製品の強度試験や生産工場での荷重測定のほか、身近な製品に広く使用されています。小型で軽量ながら測定精度が高く、比較的安価であるためです。
具体的な使用例を見ていきましょう。

体重計やはかり

デジタル式の体重計やはかりの中にも、ひずみゲージが使われています。人や物がのったときのひずみゲージの抵抗値を数値化して、体重や重さを表示しています。

パソコンのポインティングスティック

パソコンのポインティングスティックは、指で力をかけることで生じるひずみをひずみゲージで検出することで、カーソルを上下左右の動かしたい方向に移動させることができます。

スマートフォンの落下試験

スマートフォンの落下時の衝撃に関する強度試験においても、ひずみゲージが使われています。
試験用のスマートフォンにひずみゲージを取り付け、落下時の加速度やひずみを計測します。

トルクメーター

軸にかかるトルク(ねじれの力)を測定するトルクメーターには、ひずみゲージが 使用されています。ねじれが生じるとひずみゲージが伸び縮みして抵抗値が変化し、その変化を電気信号に変換することによってトルクを測定しています。

ひずみゲージを応用したセンサーのカスタム事例

ひずみゲージは、ロードセルやフォースセンサーといった計測機器の「コア部品」であり、ミネベアミツミでは自社製ひずみゲージを活用した様々なカスタムセンサーを開発しています。

織機用テンションメーター
織機用テンションメーター

■ 織機用テンションメーター

高精度検出を保持しつつ、取り付け部を装置に合わせたフランジ形状に変更したロードセルです

点滴量監視センサー
点滴量監視センサー

■ 点滴量監視センサー

お客様の要求形状と出力に合わせ、電気回路を一体化したフォースセンサーです。

5. ひずみゲージの使い方

ひずみゲージは基本的に、ひずみを測定したい対象に貼り付けて使います。貼り付け方によっては測定誤差が生じるため注意が必要です。
まず、貼り付け箇所の表面をきれいに洗浄する必要があります。油分を除去するために脱脂溶剤を使用します。ひずみゲージをピンセットで持ち上げ、気砲が残らないように接着剤などで貼り付けます。接着剤が固まったら、適切な防湿処理をおこなってください。

6. ひずみの測定に必要な機器とは?

ひずみの測定には、「ひずみ測定器」の接続が必要です。
ひずみゲージで測定できる抵抗値は非常に小さいため、数値を可視化するには抵抗値を電圧に変換する必要があります。

直流増幅方式動ひずみ測定器「DAS-406C」

高感度とDC~200KHzのワイドな周波数特性を備えたひずみ測定器。ひずみだけでなく、応力、圧力、トルク、振動、加速度などを測定できるほか、簡易型の計装アンプなど幅広い用途に使用できます。

7. 最適なひずみゲージの選び方は?

ひずみゲージは、測定対象のサイズや抵抗値、使用環境の温度などに合わせて選ぶ必要があります。
ひずみゲージは、ゲージ部分の長さが0.2mm程度のものから8mm程度のものまで、サイズが多様かつ、製品によって抵抗値も異なります。
また、素材や接着剤の使用可能な温度範囲も異なり、測定対象が高温になる場合や、過酷な環境での測定など、測定する環境に温度変化があるかどうかで製品を使い分ける必要があります。

例えば、ミネベアミツミのポリイミド箔ひずみゲージなら、加熱硬化型接着剤と耐熱線・端子を使用した場合、温度範囲は-50℃から200℃まで対応が可能です。
一方、エポキシ箔ひずみゲージを使用する、もしくはポリイミド箔ひずみゲージでも接着剤などが温度対応していなければ、温度範囲は-30℃から70℃までになります。

8. ひずみゲージをお探しなら、豊富な製品ラインナップを誇るミネベアミツミにご相談を

ひずみゲージは、製品の強度試験など研究・開発の現場のほか、体重計など身近な製品の部品のひとつとして使われています。
測定精度の高さと取り扱いの手軽さから、多分野で用途が広がっています。

ミネベアミツミのひずみゲージは、感度・安定性・疲労寿命に優れ、使用可能な温度範囲も広く、さまざまなシーンでのひずみの測定に対応が可能です。

また、FEM解析により、二素子(ハーフブリッジ)や四素子(フルブリッジ)など、測定対象に最適な抵抗体のパターンの設計・ご提案が可能です。
カスタム対応をご希望される方はお問合せください。

カスタム例
  • ゲージパターンの設計
    ゲージパターンの
    設計
  • ゲージパターンの配置変更
    ゲージパターンの
    配置変更
  • ゲージタブの配置変更
    ゲージタブの
    配置変更
  • ビニル線長の変更
    ビニル線長の
    変更
  • 単素子
    単素子
  • 二素子(ハーフブリッジ)
    二素子
    (ハーフブリッジ)
  • 四素子(フルブリッジ)
    四素子
    (フルブリッジ)
  • ダイヤフラム型四素子(フルブリッジ)圧力センサー等
    ダイヤフラム型
    四素子(フルブリッジ)
    圧力センサー等
  • 矢羽根型二素子(ハーフブリッジ)せん断・トルク等
    矢羽根型
    二素子(ハーフブリッジ)
    せん断・トルク等

お客様の用途・精度に合わせた形状を弊社にて設計し、安定した高品質の量産体制により供給いたします。

ひずみゲージの導入をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

9. よくあるご質問(FAQ)

Qひずみゲージとは何ですか?

A

物体が引っ張られたり圧縮されたりしたときの「ひずみ(変化量の割合)」を測定するセンサー部品です。

ひずみを測定したい対象に貼り付けて使用し、信号を増幅する専用の測定機器と組み合わせて計測を行います。体重計などの身近な製品からスマートフォン等の開発試験まで幅広く使われており、測定場所の温度環境や目的に応じたサイズを選んで使用します。

Qひずみゲージで測定できる「ひずみ」とは具体的に何ですか?

A

物体が変化したときの、元の長さに対する「伸び縮みの割合(変化量)」のことです。

この目に見えない微小な変化を捉えることで、金属部品などの強度の限界や、荷重・圧力・トルクといった目的に応じた物理量を明らかにできます。

Qひずみゲージが「ひずみ」を電気信号に変えられるのはなぜですか?

A

物体に力がかかって電気抵抗体が伸縮すると、電気抵抗が変化するという仕組みを利用しているためです。

測定対象に貼り付けたひずみゲージの金属箔の抵抗体が、対象物の伸び縮みに比例して一緒に伸縮することで抵抗値が変化し、その変化を読み取ることでひずみを測定しています。

Q「ひずみゲージ」と「ロードセル」の違いは何ですか?

A

ひずみゲージは変形を検知する「部品(パーツ)」であり、ロードセルはそのひずみゲージを内部に貼り付けて力や質量を測定できるようにした「センサー本体」です。

ひずみゲージ単体は、金属やプラスチックの表面に直接接着して、その局所的な伸び縮みを測定します。一方のロードセルは、力が加わると変形する特定のパーツ(ダイヤフラムやS字、円柱など)に、あらかじめひずみゲージと回路が一体化されています。

ロードセルについては以下のページでも詳しく解説しています。

ロードセルとは?仕組み・種類・用途・選び方のポイントを解説

Q既製品にない形状や仕様のひずみゲージを作ってもらうことは可能ですか?

A

はい、当社ではお客様の用途や必要とされる精度に合わせた、最適な形状やパターンのカスタム設計・ご提案が可能です。

二素子(ハーフブリッジ)や四素子(フルブリッジ)など、最適な抵抗体のパターンの設計・ご提案(カスタム対応)を行っています。安定した高品質の量産体制で供給いたしますので、お気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。
※カスタム製品は量産を前提としております。少量生産の場合は要相談となります。

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